最初のキリスト教伝道


記録によると、聖書販売業者の浜田嘉三郎からキリスト教の大意を聞いて感銘を受けた染物業者の清水奥太郎が、聖書販売業者の笛木角太郎に会い、1884年(明治18年)執事油井正一、執事牧岡鉄弥らが比企郡松山町(現在の東松山市)において伝道説教会を開催してキリスト教伝道が始まった。

聖書販売業という職業がどのようにして行われていたのか、生業として成り立っていたのかなど詳しい事情は分からないが、翌年8月1日から飯田栄次郎伝道師が当地に定住して本格的な伝道を開始したのである。

飯田師は、町内の個人宅を訪問し、個人的対座伝道に着手し、終日夜半にかけて個人的伝道を行い、わずか20日間で二十余名に親しく福音を語った。
その後講義所を開設し、説教会を行い1886年1月から月に1度大説教会を開催していた。
同年3月の大説教会では、キリスト教攻撃運動が起きて会場に投石するなどの妨害を受けることもあったという。

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2020.01